ジ・エアーデザインスタジオ 沖 健次・渡辺 妃佐子 オフィシャルウェブサイト
FUNDAMENTAL DESIGN
ファンダメンタルデザイン2005
2005
ファンダメンタルデザイン(根源的で基礎的なデザイン)では、製品的な家具であるとか、実験的な家具であるとか、といった作る側の姿勢に対して、
そして、使用者に対しても限定しない、デザインだけが存在するものとは何か、を考えていました。
デザインが機能や生産、身体、生活といったことを背景にすることなく、デザインをデザイン自身で存在させるために、機能や形態の限定を避けたのです。
ここでは「ボイドやある高さの平滑な台があれば人は何かに利用する」という家具の経験を背景にしながら、使用を誘発する形と色の構成を唯一のデザインとしたのです。
ボイドは容器となり収納となるなど、箱や台という家具の元型的な要素と同様、人間の原初的な行為に結びついて、機能を発生させる予兆となるものです。
使用を前提としながらも、機能目的をもたないデザインという感覚(ここでは色や構成)だけを、いかに表現できるかを考えていたのです。